ITパスポートと基本情報処理技術者の違い

ITパスポート試験より一段階難しいものが基本情報処理技術者試験です。この位置づけはわかっている人が多いとおもいますが、そもそもどのくらい難しくなるのか、想定されている対象者はどんな人達か、世間からの評価について記載します。

問題の難易度

基本情報処理技術者の午前問題はITパスポートと同レベルです。午前問題は繰り返し同じものが一定数出題されるので、午前問題の過去問を解いておけば午前試験は突破できます。

基本情報処理技術者がITパスポートより難しい要因は午後試験にあります。午後試験は問題文が長くなるため難易度が上がります。この問題文の長さというのは重要で、問題文が長ければ長いほど、一体どこにヒントがあるのかが見つけづらくなります。応用情報技術者試験やそれより上位の高度試験が難しいのは問題文が長いからです。

とはいっても基本情報処理技術者はマークシートだけです。午後の問題文は午前問題よりは長いですがそこまで長くありませんし、結局は択一なのでわからなくてもマークすれば解答したことにはなるわけです。

あと基本情報処理技術者は学生に有利です。学生が勉強するような学術的なものを主題にするのがコンセプトなので、社会人よりは理屈重視の学生が有利でしょう。ITパスポートは社会人の方が有利かつ、社会人の方が好んで受けると思います。

大学での評価

大学入試の時点で持っていることは私大のAO入試では評価されることがあり得るでしょう。これを持っているから難関大学で有利、ということはあり得ないと思っています。進学校に在籍しており、難関大を目指して受験勉強をしている高校生はこの資格を取る必要は全くありません。しっかり受験勉強をした方が良いです。

理系の電気電子情報系に入ったら1年次で取っても遅くないくらいです。在学中に取らない人も大勢います。これは資格が難しそうだから取らない人と、こんなの取っても意味ない、ということで取らない人もいます。たとえ情報系を専攻している学生であっても、ものすごく優秀な人もいれば落ちこぼれている人もいるわけです。すでに1年次から文系就職を考えて理系資格興味なしの人もいます。少なくとも理系としてやっていくのなら、基本情報処理技術者くらいは寝てても受かるくらいではないと困ります。もう理系としてやっていくのは諦めて、文系就職を狙っている人は持っていれば周りに差をつけることができるでしょう。

私の知るかぎりだと優秀な人ほど資格に興味を示しませんし、かといって全然ダメな人も興味を示しません。中間層がこの資格を取りに行っている印象があります。まとめると普通の学生なら持ってて損しないと思います。

民間での評価

企業ではITパスポートにすら受からない人は大勢います。企業においてITパスポートを持っていると、「少なくともIT音痴ではないんだね」という評価になります。

基本情報処理技術者を持っていると「割とITを知っている人か」という評価になります。これが吉とでるかはその人次第です。システム系の部署に配属されたくないのに、基本情報処理技術者を持っているということで異動させられてしまうことがあるかもしれません。人材豊富な企業ならそうはならないでしょうが、人が少なかったりIT音痴ばかりの企業だったりすると、基本情報処理技術者を持ってるというだけで「詳しい人」とレッテルが貼られる可能性があります。

公的な評価

情報処理技術者試験は国家資格なので、他の国家資格の選択科目免除に使えたり、公務員採用試験において科目免除や任用要件になっていたりします。

国家資格

残念ながら基本情報処理技術者試験に受かっていて有利に扱われる国家資格はありません。弁理士試験は応用情報技術者試験以上からです。

公務員

予備自衛官補の技能公募の要件として使えます。ですが一番下位に位置づけられます。

警視庁のサイバー捜査官採用においては基本情報処理技術者では公募はないはずです。最低でも応用情報技術者試験や情報セキュリティスペシャリストからです。