問2 27年度 春期分  ITパスポート試験

問題

問2 個人情報の取得、活用事例に関する記述a~cのうち、個人情報保護法で禁止されていない行為だけを全て挙げたものはどれか。

a 自社商品の情報を送ることを明示して、景品付きアンケートを実施して集めた応募者リストを使い、新商品のキャンペーンメールを送信した。

b テレビの故障についてメールで問い合わせてきた個人に、冷蔵庫のキャンペーン案内のファイルを回答のメールに添付して送信した。

c 転職者が以前の職場の社員住所録を使い、転職の挨拶状も兼ねて新会社のキャンペーンチラシを送付した。

ア a  イ a, b  ウ b, c  エ c

解き方と解説

か しこまった解説の前に、直感的でおおざっぱな解き方をしてみます。まず個人情報についての問題であることがわかり、誰でも個人情報は他人に教えたくないで すし、勝手に使われたくないでしょう。そういった一般感覚で解けます。一般常識的にどうかという観点は非常に重要です。

aは「自社商品の 情 報を送ることを明示して」とあるので、あらかじめ「うちの会社の情報は送りますよ」と名言しているわけです。それが嫌なら「景品付きアンケート」をやらな ければ良いですし、どうしても「景品付きアンケート」をやりたいなら承諾せざるをえません。つまり個人情報を使うことを会社が「明示」しており、それを個 人が「承諾」しているので問題ないわけです。aは適法です。

bは「テレビの故障」を何とかして欲しいと問い合わせてるのに「冷蔵庫のキャンペーン案内」を出されたら普通は無礼と感じます。一般常識からはずれているのでこの選択肢ははずします。

cはもっと非常識です。転職前の職場の「社員住所録」を勝手に使って「キャンペーンチラシ」を送られたら迷惑甚だしいでしょう。よってこの選択肢もアウトです。

まともな選択肢はaだけでした。なのでaのみが個人情報保護法の観点から問題ないということで、アが正解です。

次 にまともな解き方をしてみましょう。個人情報保護法の趣旨は、「個人情報を、あらかじめ承諾された目的のみ使うことを徹底する」というものです。逆に考え れば「個人情報を、あらかじめ承諾を得ていない目的で使うことは違法」ということです。つまり個人情報を取得する側は「こういった目的で使いますよ」と明示して、個人情報を教える側が承諾して、そして取得した側はあらかじめ明示した範囲内でしか個人情報を使えないわけです。

  1. 使用目的を明示
  2. 承諾
  3. その範囲内でのみ利用

この原則さえ抑えておけばaのみが適法ということがわかります。ただ、この個人情報保護法についてあまり知らなくても、「自分の個人情報がこのように使われたら嫌だ」、という一般感覚でも解けてしまう問題です。

解答