問3 27年度 春期分 ITパスポート試験

問題

問3 現在担当している業務の実践を通じて、業務の遂行に必要な技術や知識を習得させる教育訓練の手法はどれか。

ア CDP  イ eラーニング  ウ Off-JT  エ OJT

解き方と解説

この問題は、オフ・ザ・ジョブ・トレーニングとオン・ザ・ジョブ・トレーニングという単語の意味を知っていないと正解するのが難しい問題です。つまり知ってるか知ってないかになります。

問題文には「教育訓練の手法」とありますが、選択肢は全て教育訓練に関するものです。そのため、選択肢の内容まで踏み込まないと解くことができません。

問 題文の「現在担当している業務の実践を通じて」というものは、つまり働きながら覚えるというものです。研修ではなく、新人を普段の業務に投入して、業務を やらせる中で覚えさせていくという手法です。これは日本の企業で多く採用されているもので、これをオン・ザ・ジョブ・トレーニングといいます。なので OJTが正解となります。

ウのOff-JTはオフ・ザ・ジョブ・トレーニングのことで、米国の企業で主に採用されています。これは太っ腹な 方法でして、従業員に一度現在の業務から離れてもらって研修を受けてきてもらうというものです。つまり仕事を休んで外部研究機関に行って研修を受けても、 出勤とみなされてしっかり給与がでるわけです。

さらにOff-JTは普遍的なスキルを身に付けることを目的としています。普遍的なスキルとは、どの企業であっても通用する技能という意味です。

逆 にOJTを採用する日本の企業では、その企業内でしか使えないローカルな技能であったり、知識であったり、ローカルルールが重視されます。その企業に特化 したルールや業務を覚えてもらった方が即戦力になる上に、使える人材が育つので、日本の企業はOJTを採用しています。

Off-JTは普遍 的な技能を習得させるため、悪く言うと転職されてしまうスキルを身につけさせてしまうのです。なので日本の企業では好まれません。逆に言うと、一個人とし ての技能を磨きたい人にとってはOff-JTの方が有益だと言えます。一つの企業に長く努めてその企業のスペシャリストになりたい場合はむしろOff- JTは遠回りであり、OJTの方が有益だと言えます。

イのeラーニングは予備校の校舎などに通わずに、インターネットを介して遠隔で受講できるものです。これは「現在担当している業務の実践を通じて」に合致しません。よって不適格です。

ア のCDPはキャリア・ディベロップメント・プログラムのことであり、企業側からみた人材育成のプログラムの一種です。企業からするとどのような人材が欲し いという理想像があります。逆に従業員からすると、こういった技能を身につけたい、こういった業務がやりたいという希望があります。その双方を兼ね備える ように、人材配置をしたり研修を受けさせたり、担当させる業務を買えさせたりする一連の流れのことをCDPといいます。

つまりCDPは OJTやOff-JTやeラーニングよりも、より上位の概念です。CDPというキャリア構築の一連の流れの中の要素として、OJTを使ったり、Off- JTを使ったりという選択をするわけです。問題文では「現在担当している業務の実践を通じて」行う訓練のことを指しているので、これはCDPの一部として 採用される選択肢の一つであるということになり、CDPと同列で比較できるものではありません。よってCDPは不適格です。

解答