問5 27年度 春期分 ITパスポート試験

問題

KPIの説明として、適切なものはどれか。

ア 企業目標の達成に向けて行われる活動の実行状況を計るために設定する重要な指標

イ 経営計画で設定した目標を達成するための最も重要な要因

ウ 経営計画や業務改革が目標に沿って遂行され、想定した成果を挙げていることを確認する行為

エ 商品やサービスの価値を機能とコストの関係で分析し、価値を向上させる手法

解き方と解説

こ の問題は選択肢を絞り込むだけだったら簡単に解けます。KPIが何の略語かわかりませんが、選択肢をとりあえず見てみます。そうすると各選択肢の最後が、 アは指標、イは要因、ウは行為、エは手法で終わっていることがわかります。少し英語が絡みますが、指標はIndicator、要因はFactor、行為は Activity、手法はMethod(本当はEngineeringなのですがとりあえず差し支えありません)となり、この中でIndicatorの指 標というのがKPIのIに相当すると予想できます。そして実際それが正解となります。

アのKPIはKey Performance Indicator(重要業績評価指標)のことで、業績で一番重要(key)となる評価指標のことです。指標という以上それは定量的に、つまり数値化出来 る必要があります。例えば売上高もひとつの指標です。ですが売上高ではなく市場シェアを経営計画の目標にしている企業もあります。さらには売上高ではなく 営業利益率や、純利益など目標とするものは様々です。国だったらGDP成長率という、前年比で何%GDPが増えたかというのを目標に政策を打っているわけ です。国民所得倍増計画だったら、国民所得(NI)を倍増できたら目標達成です。このような指標があると、目標達成まで進捗率がどれくらいかわかります。 何合目まで来たかわかるわけです。このような数ある指標の中で、目標達成のために最も適切に進捗を反映していると考えられる指標を選び、それをKPIとし て用いるわけです。

イは重要成功要因(Critical Success Factor)のことです。目標を定めたとき、その目標を達成すれば成功と なります。ではその成功するために何が一番重要な要因なのか、何が達成できれば成功に結びつくのかが重要成功要因(CSF)になります。例えば海外販売比 率が高い富士重工業であったら、北米でいかにスバルを大量に売るかがCSFになるでしょう。国の政策だったら、GDPを2倍にするために何が成功要因なの かを考えた場合、これは何が成功要因になるかを解明することがとても大きな課題と言えます。それが為替レートでの円安の進行と考えるならば、為替レートが 重要成功要因となるでしょう。

ウはビジネスアクティビティモニタリング(Bussiness Activity Monitoring)のことです。モニタリングというのは企業であったら内部監査部が担当していることがあります。各部署は業務の目標を設定していて、 それを達成できているかをチェックするわけです。国であったら例えば金融庁が金融機関の財務基盤のチェックを行うことをモニタリングといいます。

エはバリューエンジニアリングと呼ばれるものです。バリューエンジニアリングとは、価値と いうものを価値=機能/コストで評価するものであり、機能が高くなればなるほど価値高く評価され、コストが大きくなればなるほど価値はひくく評価されるよ うになっています。ちなみにこれは消費者目線でみた評価です。企業本意になると、ひたすら機能を向上させることに走ります。ですが、必要とされている機能 は消費者によって様々であり、別に低い機能でも良いことはあるのです。さらに消費者はコストを気にするので、機能は多少低くても安ければ価値は高いとみな す場合もあります。このように、企業は機能のみを追求するのではなく、消費者が要求する機能をまず捉えて、その中でコストを最小化することで価値の増大を図るというのがバリューエンジニアリングです。

解答