平成20年度 行政法 国税専門官

問題

行政行為に関するア~オの記述のうち,妥当なもののみをすべて挙げているのはどれか。た
だし争いのあるものは判例の見解による。

ア 当然無効の行政行為であっても,取消訴訟の排他的管轄に服し,取消訴訟を経て取り消されるまでは有効とされる。

イ 法人税の更正処分において附記理由が不備で、あった場合について,後日の当該処分に対する審査請求に係る裁決においてその処分の具体的根拠が明らかにされた場合には,当該附記理由不備の瑕疵は治癒されたこととなる。

ウ 行政庁は行政行為を行う際に,行政行為を正当化し得る事実と法的根拠の全部を完全に調査し説明する義務を負うから,行政行為に瑕疵があって違法ないし無効である場合は,これを別の行政行為とみたときは,瑕疵がなく,かつ,目的,手続,内容においても適法要件を満たしていると認められるときであっても,これを当該別の行政行為とみたてて有効なものと扱うことはおよそ認められない。

エ 法令違反行為を行った指定医師の指定を撤回することによって当該医師の被る不利益を考慮しても,なおそれを撤回すべき公益上の必要性が高いと認められる場合には,法令上その撤回について直接の明文の規定がなくとも,当該医師の指定を行った医師会は,その権限において,当該医師に係る指定を撤回することができる。

オ 行政財産である土地について期間の定めなくして行われた使用許可が,当該行政財産の本来の用途又は目的上の必要により撤回された場合には,使用権者は当該撤回により被る損失について,当然にその補償を求めることができる。

1 ア

2 イ

3 エ

4 イ,ウ

5 エ,オ

解答

3