平成20年度 行政法 東京都庁・特別区

問題

行政裁量に関する記述として,通説に照らして,妥当なのはどれか。

1 要件裁量説は,便宜裁量と法規裁量を区別する基準として,行政行為の効果に着目し,行政庁の裁量はもっぱら行政行為の決定ないし選択に存在するとする考えで,国民に権利を付与する行為の決定は,法規裁量であるとする。

2 裁量権収縮論は,規制行政に関して行政権を発動するかどうかの判断は行政庁の裁量判断に委ねられるべきものであり,行政行為の発動の時期については,いかなる場合であっても行政庁に自由な選択の余地があるとする。

3 行政事件訴訟法は,行政庁の裁量処分については,裁量権の範囲をこえ又は裁量権の濫用があった場合に限り,裁判所は,その処分を取り消すことができると定めている。

4 裁量行為は,法規裁量行為と便宜裁量行為に分けられ,便宜裁量行為については裁判所の審査に服するが,法規裁量行為については裁判所の審査の対象となることはない。

5 行政庁に行政裁量を認める裁量条項の執行に関して,裁量行為の不作為ないし権限不行使があっても,それは当不当の問題となるにとどまり,違法となることは一切ない。

解答

3