平成20年度 憲法 東京都庁・特別区

問題

日本国憲法に規定する生存権の法的性格に関する記述として,妥当なのはどれか。

1 プログラム規定説は,憲法の生存権の規定は,国民に法的権利を保障したものであるが,それを具体化する法律によって初めて具体的な権利となるとするものである。

2 抽象的権利説は,憲法の生存権の規定は,個々の国民に対し法的権利を保障したものではなく,固に政治的・道義的義務を課したにとどまるとするものである。

3 具体的権利説は,憲法の生存権の規定に具体的権利性を認めたもので,それを実現する法律が存在しない場合には,立法不作為の違憲確認訴訟を提起することができるとすものである。

4 最高裁判所の判例では,憲法の生存権の規定は,すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営み得るように国政を運営すべきことを国の責務として宣言したにとどまらず,直接個々の国民に対して具体的権利を賦与したものであるとした。

5 最高裁判所の判例では,憲法の生存権の規定における健康で文化的な最低限度の生活なるものは,抽象的・相対的な概念であって,具体的にどのような立法措置を講ずるかの選択決定は立法府の裁量にゆだねられているが,それはすべて裁判所の審査判断の対象となるとした。

解答

3