平成20年度 人文科学 国税専門官

問題

西洋諸国の革命・独立運動に関する記述として妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A イギリスでは,17世紀半ば,議会派を率いたクロムウェルが名誉革命を指導することによって国王を追放し,共和政をうちたてた。その後,王政がいったん復活したものの,国主が専制体制を強化し,スペイン継承戦争に介入するなど議会を無視する政治を行ったことで,議会派と主党派の間で内乱が始まり,議会派が勝利して国王は処刑された。これにより,絶対主政が廃止され,憲法に基づく立憲君主政への道が聞かれることとなった。

B アメリカでは, 18世紀後半に起きたボストン茶会事件をきっかけにイギリス政府からの武力弾圧が始まると,各植民地が結束して大陸会議を開催し,やがて独立戦争が始まった。その後,ジェファソンらが起草した『独立宣言』が同会議で採択され,さらに,パリ条約でアメリカ合衆国の独立が承認された。独立後は,合衆国憲法が制定されるなど,近代民主主義の理念を掲げた共和国が誕生し,ワシントンが初代大統領に就任した。

C フランスでは,18世紀後半,特権身分に対する第三身分の反抗を背景に,パリ民衆が蜂起してバスティーユ牢獄を襲撃した。貴族らは三部会を急きょ召集し,第三身分の代表者による国民公会の成立を認めた。この後,ロベスピエールを中心とする国民公会は,国王ルイ16世を処刑するなどの急進的改革を行ったため国民の支持を失い,ミラボーら自由主義貴族と協力した国民議会が政権を奪って,国民主権を掲げた人権宣言を発表した。

D ロシアでは,第一次世界大戦期に食料や燃料の不足に苦しむ国民の不満が高まってストライキが起き,労働者・兵士の反乱へと発展して,各地にソヴィエト(評議会)が組織された。事態の収拾がつかないなか,ニコライ2世は退位し,臨時政府が樹立された。しかし,臨時政府が戦争を継続したため民衆の不満は解消せず,やがて,レーニンを指導者とするボリシェヴィキが武装蜂起して臨時政府を倒し,ボリシェヴィキ中心のソヴィエト政権が成立した。

1 A C

2 A D

3 B C

4 B D

5 C D

解答

4