平成21年度 人文科学 国税専門官

問題

中国の歴史に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1 紀元前221年に中国を統一した秦王の政は,「王」に代えて「皇帝」の称号を採用し,諸侯に王国を与えて統治する郡国制を全国に広めた。また対外的には,北方の遊牧騎馬民族である突厥を退け,万里の長城を築いて再度の侵入を防いだ。

2 華北の農民出身の項羽は,華中の有力な武将であった劉邦を倒し,全国を統一して漢王朝(前漢)をたてた。前漢では郡県制が採用され,実権を奪われた諸侯が黄巾の乱を起こしたが,平定され,劉秀(光武帝)の頃に中央集権体制が確立した。

3 漢代には後世に規範とされるような散文(漢文)が書かれた。特に司馬炎の『史記』と董仲舒の『漢書』は,人物の伝記を中心に歴史の全体像を記す編年体と呼ばれる書き方を用い,後に歴代の王朝が編纂する歴史書の模範となった。

4 後漢が滅んだ後,華北の魏,四川の蜀,江南の呉が中国を三分して争う三国時代となった。やがて魏の将軍が晋(西晋)をたて,中国を統一したが,その後,帝位をめぐる争いの混乱の中で周辺諸民族の華北への侵入が本格化し,晋は滅んだ。

5 漢代に朝鮮半島から伝えられた仏教は,魏晋南北朝時代になると,戦乱と社会不安を背景にして広まった。東晋の僧の法顕はインドに留学して旅行記『大唐西域記』を著し,仏教美術の面では雲崗や敦煌などに巨大な木造寺院がつくられた。

解答

4