No.1 7 平成22年度 特別区I類 事務専門

問題

民法に規定する債権者代位権に関する記述として、妥当なのはどれか。

1 最高裁判所の判例では、債務者が既に自ら権利を行使しているとき、その行使の方法又は結果が不十分、不誠実、不適切な場合には、債権者は、債務者を排除し、又は債務者と重複して債権者代位権を行使することができるとした。

2 最高裁判所の判例では、名誉の侵害を理由とする慰謝料請求権は、具体的な慰謝料金額が当事者間において客観的に確定した場合であっても、行使上の一身専属性を失うことはないとした。

3 最高裁判所の判例では、債権者が債務者に対する金銭債権に基づいて債務者の第三債務者に対する金銭債権を代位行使する場合、債権者は、総債権者の利益のために自己の債権額を超えて代位権を行使しうると解すべきであるとした。

4 時効の中断や未登記の権利の登記などの保存行為については、被保全債権の弁済期がまだ到来していなくても、裁判所の許可を受ける必要なく代位権を行使することができる。

5 債権者代位権の行使の対象となるものは、代金請求権、損害賠償請求権等の請求権であり、物権的請求権である登記請求権や取消権、解除権のいわゆる形成権は含まれない。