No.1 9 平成23年度 特別区I類 事務専門

問題

民法に規定する不法行為に関する記述として、妥当なのはどれか。

1 最高裁判所の判例では、未成年者が他人に損害を与えた場合に、未成年者が責任能力を有する場合は、監督義務者の義務違反と当該不法行為による結果との間に相当な因果関係があったとしても、監督義務者は不法行為責任を負わないとした。

2 最高裁判所の判例では、法人も名誉を侵害されることにより社会的評価の低下は有り得るから名誉毀損が成立し、損害の金銭評価が可能である限り、無形の損害の賠償も認められるとした。

3 最高裁判所の判例では、被用者がタンクローリーを運転中に事故を起こし、第三者に損害を与えるとともに使用者所有のタンクローリーに損害を与えた茨城石炭商事事件にて、労働環境の整備につき使用者側に問題がある場合には、信義則によって使用者は被用者に対して求償権を行使できないとした。

4 不法行為による損害賠償の方法は、損害を金銭的に評価して行う金銭賠償によるのではなく、損害を現実的、自然的に消去する原状回復によることを原則としている。

5 不法行為における故意又は過失の立証責任は、被害者にあり、加害者の行為と権利侵害ないし違法な事実との間に因果関係がないことを、加害者が証明することは一切ない。