平成28年4月春期情報処理技術者試験の戦略

平成28年度春期の試験、個人のインターネット申し込みは2016年2月26日までです。

私はもう申し込みました。以下今回の試験で起こりうることを織り込んだ戦略です。

社会人の狙い目は応用情報

応用情報はプログラミングやアルゴリズムといった数学的要素から完全に逃げて合格することができるようになります。ストラテジやマネジメント系が得意な人には朗報です。特に文系出身で、業務をシステム化することを主にやっている事務方の人にとっては楽になります。

逆にバリバリの理論系・数値計算でソフトウェアの仕事をしている人にとっては特に楽にもならず難しくもならず、あまり応用情報に受かっても嬉しくない改定になっています。

情報セキュリティマネジメント試験の第一回 私も受けます

4月はたいてい忙しいので勉強時間のかからない試験の選択がもってこいです。というわけで私は情報セキュリティマネジメント試験を申し込みました。基本情報よりも簡単ということで、無勉でも基本情報で9割取れている人なら丸腰で挑んでも楽勝でしょう。

私は情報セキュリティスペシャリストを持っていますが合格してから時間が空いてしまっているので油断せずに当日臨みます。

電気電子をやってきた人ならエンベデッドは本当に簡単です

エンベデッドスペシャリストはスペシャリスト試験の中でも受験者が少ないです。業務システムをやってる人なら会社の数だけあるでしょうが、組込みシステムをやるのは重工業や電機、機械、自動車など限られた業界だけだからでしょう。

とはいえ実はエンベデッドは簡単です。電気電子という分野を今まで全くやってこなかった人にとってはとてつもなく難しいでしょうが、高校で物理(電気分野)をしっかりやった、学部・院が電気系、秋月電子通商などで電子部品を買ってハンダ付けして電子工作をしたことがある、といった人にとっては楽な試験です。

学部2年生なら遅くとも春試験で基本情報 秋試験で応用情報

私の知人で一番早く基本情報を取った人は学部1年の秋でした。人によっては高校で持ってる人もいるでしょう。

学部1年の秋で基本、学部2年の春で応用なら十分良いレベルでしょう。学部2年春で基本、秋で応用でできれば済ませたいところです。学部3年春からスペシャリストを受けて、院に進むならM1の春か秋までは毎回スペシャリストを受けて全制覇を目指すべきです。

4月から受験料値上げ ITパスポートは3月まで5100円

ITパスポート試験を含めた受験料が5700円に改定されます。ITパスポートを取得する必要のある人は早めに受けておくといいかもしれません。

とはいっても取る必要のない人は無理に取ることはありません。情報処理技術者試験はITパスポートや基本情報などのマークシート採点だけでお金がかからない試験種で受験料収入を得て、ITストラテジストやシステム監査など採点に人件費がかかる試験にその資金を振り分けて成り立ってます。民間資格なら傾斜をつけるでしょうが、機会の平等が重要な国家資格では難しい試験だからといって高額な受験料を取ることは社会政策に反するからです。難しい試験種のための養分になりたくないというのなら受けないのも手だとは思います。