受験者数が飽和してくると試験名が変わります

現行の情報処理技術者試験は平成21年度から始まりました。それ以前にも情報処理技術者試験はあり、応用情報技術者試験はソフトウェア開発技術者試験であったり、ネットワークスペシャリストはテクニカルエンジニア・ネットワークという名称でした。

 

とはいえ実質的に中身は変わっていません。変わったのは午前試験がIとIIに分割されて、午前Iが免除できるようになり負担が軽減したことくらいです。

この試験名称変更は実質的な変更というより、受験者数が飽和してきたらリセットするという側面があります。

情報処理技術者試験は受験者数が大変多く、全ての試験種を合計すれば国家資格で受験者数が最も多いです。さらに当日試験を休む人が多いので、採点者の負担が少なく受験料は入るというドル箱試験です。

ですが、この試験は受かりやすいこともあり、年々受験者は減少しています。平成21年度からの受験者数推移が統計として公表されていますが、全ての試験種において減少の一途をたどっています。

だ からある程度合格者が増えて、合格者が飽和してきて受験者数が少なくなったら、試験名を変更するのです。そうすればまた受けに来てくれます。そのようなこ とから試験名称が変更されるので、受験する方からしたら迷惑な話なのですが、情報セキュリティスペシャリスト試験のように、大昔に合格したものでは今は全 く使えないという試験種もありますので、時間の経過に従って試験種名を変更してリセットするのは、情報技術という新しい技術が次々に現れてはすぐ消えてい く分野の性質上仕方ないとも思えます。